一度切断した指をつないでもかえって邪魔になる
この写真は切断した右手薬指の再接着手術をしてから半年ほどたったころのものです。
見た目はまあまあキレイに治っているように見えますが、骨がつながっていないので指がありえない方向に曲がってしまいます。手袋をはめるのも一苦労です。
さらにつなぎ目から先はこの形で固定されているので曲げることも伸ばすこともできません。感覚もまったくないので触っても何も感じませんし、たとえライターの火で炙ったりナイフで切って出血していても自分の目で見なければ気づきもしないでしょう。
このように一度切断した指をくっつけてもかえって邪魔になる可能性があり、感覚のない指というのはある意味危険なものでもあるのです。
実際に私は指を再接着手術をしたことを後悔しました。
なぜ骨がつながらないのか
通常折れた骨がくっつくまでにかかる期間は太い骨でない場合は約6週間ほどです。なぜ半年ほどたっても骨がつながらなかったのか、それは切断した指が通常の骨折とはちがう開放骨折という状態だったからというのが理由の一つだと思います。開放骨折とは
折れた骨が露出して空気に触れた状態のことで、雑菌による感染症を引き起こす可能性があります。また開放骨折は骨がつながりにくいといったことがあります。なぜ感覚がないのか
神経がつながってないから
指の再接着手術でつないだのは太い血管だけで神経までつなぐことはできないからです。切断面がキレイな状態ならつなぐことが可能かどうかは医者ではないのでわかりませんが私の場合は神経は切断されたままでした。まれに時間が経つと神経がつながることもあるそうですが感覚が元通りになるわけではないようです。
切断した指をつなげるかどうかは担当医によく相談すること
指の再接着手術が可能なのは切断後およそ8時間以内です。指をつなげるか切断するか選択できる場合はつなげた場合のリスクやデメリットも担当医によく聞いておいた方がいいです。
私の場合は出張先で指を切断して少し気が動転していて気づけば担当医に誘導されるように指をつなげる方向に話しが進んでいました。。リハビリ次第では指を曲げることも可能みたいなことを言っていたのに結果は全然ちがうものでした。
その後地元に帰って行った病院の担当医はすぐに指の切断をすすめてくれました。
医者も人間なので怪我をした患者側が求めていることとの食い違いもあるかもしれませんが、
安易に指をつなげることはやめた方がいいです。