ガソリン切断とは
ある程度の厚みのある鉄を切断する方法として一般的なのがアセチレンガスを使用したガス切断ですがこのペトロカッターはアセチレンの代わりにガソリンを使用して鉄を切断することができます。
従来のガソリン切断ではガソリンを入れたタンクを加圧して使用するもの(ポンプ式噴霧器のような感じ)でしたがホースに破損などがあるとガソリンが飛び散って火災になる危険などがありましたがペトロカッターは混合酸素の流れと火口内真空構造にて無加圧で使用することができ、タンク内には防爆材が詰められているので爆発の心配もなく安全に使用することができるようになりました。
ガス切断との比較
ガソリン切断がガス切断より優れているという特長を以下に簡単にまとめます。
- 逆火しない
- 軽い
- 亜鉛、サビの切断時にはねない
- 重ね切りができる
- 300mmまで切断可能
ガソリンはトーチの先端まで液体のため、逆火は火口内で止まり炎がホース内を走ることはありません。
アセチレンボンべの重量が約80kgなのに対し、同等の作業ができるというペトロカッターT10N100型の本体重量は12kg
ガス切断の場合はメッキやサビの腐食のひどいところはパンパンなって切断しにくいがそれがない
何枚も重なった鉄板もそのまま切断可能
使用する火口によっては300mmの厚さも切断可能
実際にペトロカッターを使用した感想
感想を語れるほど使った訳ではありませんが一応少し使用したことがあるのでその時感じたことを参考までに書きます。
厚さ80ミリぐらいの鉄を中抜きするときに使用しました。ガス切断の場合は一度でうまいこと通らなかったときは貫通するまでけっこう苦労することもあり、火口を近づけるだけでパンパンなっていましたがペトロカッターはパンパンなったりするようなことはありませんでした。
ただ厚みがあるせいか余熱にかかる時間はガスよりも長く感じました。
切断可能域まで余熱したら高圧を一気に出した方が切りやすかったような気がします。
貫通させるときに感じたのはガス切断は一点に鋭く切り込んでいくような感じでガソリンは少し範囲が広いかなと思いました。
デメリットというか注意点をいわせてもらうとガソリン切断もガス切断同様に酸素が必要ですが酸素の消費がガス切断よりも多いです。
ペトロカッターのレンタル
わたしはレントでペトロカッターをレンタルしました。ただどこのレントでも置いてあるわけではないので取り寄せになると思います。