玉掛けワイヤーの選定方法

 

クレーン作業時に使用する玉掛けワイヤーは必要以上に太すぎると重たくて取扱いが困難になり、逆に細すぎるとワイヤーが切れて吊り荷が落下する恐れがあるので吊るものの重量によって適切なワイヤー径を選ぶようにします。

 

玉掛けワイヤーの安全荷重を計算すれば、安全に吊ることができる重量を知ることができます。

安全荷重の求め方

 

基本安全荷重×モード係数

 

玉掛けワイヤーの安全荷重は、各ワイヤー径の基本安全荷重(上の表を参考)と吊り条件からわかるモード係数(下の表を参考)から算出できます。

 

 

玉掛けワイヤーの安全荷重

例えば9mmの玉掛けワイヤーを使用、2本掛けで吊り角度が60度だった場合。

 

上の表を見ると9mmの玉掛けワイヤーの基本安全荷重は0,67(t)です。
次に下の表から、2本掛けの吊り角度60度のモード係数は1,7です。

 

 

 

0,67(基本安全荷重)×1,7(モード係数)=1,139(安全荷重)

 

となるのでこの吊り方だと1,14(t)までは安全に吊ることができるという訳です。(有効数字3桁)

 

安全荷重表